2002年に初代がデビューしたモコ(MOCO)は、スズキが製造し、日産自動車により販売される軽トールワゴンである。スズキのMRワゴンの姉妹車種である。
基本的にOEM元であるMRワゴンと大きな違いはない。モコのコンセプトは「若いアクティブなママが、子供と一緒にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」。
パーキングブレーキは足踏み式を採用することで運転席周りを広くとっており、サイドウォークスルーも実現。また、助手席座面をスライドさせると下に収納が現れることも、この車種の特徴。
MRワゴンとの違いは、ボンネットとバンパーのデザインを変更し、フロントグリルを2002年当時のマーチやウイングロード、プリメーラなどと共通である日産の「ウインググリル」とし、他にも細かい意匠を変更することで、一目で日産車とわかる顔にしたことが第一に挙げられる。
2代目以降はグリルやバンパーのみならず、ヘッドライトまでも造形を変えたことでその印象が一層強まり、より日産車らしさを増している。
エンジンは初代・2代目は直3 K6A型の自然吸気とターボ搭載の2種類で、トランスミッションは4速ATのみだったが、3代目では軽量・コンパクト設計の新型エンジンR06A型となり、自然吸気エンジンは吸排気VVT付に、インタークーラーターボエンジンも吸気側にVVT機構が搭載されたほか、トランスミッションも副変速機構付CVTとなった。
先代比65mm拡大された新プラットフォームを採用し、室内長も180mm拡大されたことでゆとりのある室内空間を実現。内装ではブラウンの千鳥格子柄のシートを採用したほか、インパネの広範囲に艶のあるピアノブラック調のフィニッシャーを採用して上質感を演出した。