RX-8(アールエックス-エイト)は、ロータリーエンジンを搭載し、マツダが製造・販売していたスポーツカーである。略称は「8(エイト)」。
グレードはType G、Type E、Type S、Type RSの4つで、このうちType GとType Eは6速AT、Type SとType RSは6速MTが組み合わされている。エンジンはすべて共通で、新設計のロータリーエンジンとなっている。駆動方式はFRを採用する。
プラットフォームの型式名はRX-7に引き続くFE型だが、マツダのロータリースポーツ車の新規車種として設計・生産された。搭載されるエンジンも、型式こそ従来と変わらない13B型であるが、ポートやハウジングを含めほとんどを新設計されたものを搭載し、プラットフォームはマツダ・FEプラットフォームが用いられた。
RX-7の後部座席は「ワンマイルシート」と揶揄されるような補助的なもので、乗員の長距離移動には不向きであったが、RX-8ではアメリカなどの保険の関係により4ドアがフォード側の絶対条件であったため、大人4人が乗れるかたちでの登場となった。 しかし、4ドアにすると車体が大きくなり重量も増し、ロータリースポーツの旨みである「軽快さ」がスポイルされてしまう。そこでマツダが開発したのが、前後観音開きになる「フリースタイルドア」である。アウターパネルがアルミ製の後部ドアは室内にドアノブが存在し、前部が開くことによって初めて開閉が可能となり、前部が後部ドアをロックする役割も兼ね備えている。
また、ピラーと呼ばれるボディーの上下を結ぶ骨組みをドアに組み込んだビルトインピラーを他社に先駆け採用、ピラーレス構造を実現しつつ開口部拡大による剛性低下を防いでいる。”